1867年にフランス・パリで第5回万国博覧会が開催された。世界中の国と地域が出展するが、日本は幕府の他に薩摩藩・佐賀藩が出展した。薩摩藩は幕府とは別に区画を設け、独自に出展したため、幕府と対立する。結局、「日本薩摩太守政府」の名で別に出展することが認められたが、これによりヨーロッパ諸国において幕府の権威が低下することとなった。薩摩藩は琉球産物や調度品など128品目、約400箱を出品し、特に薩摩焼は絶賛される。

薩摩藩は参加記念章として「薩摩琉球国」の勲章を作り、ナポレオン3世をはじめフランス高官に贈った。その返礼としてナポレオン3世から記念メダルを貰っている。